信頼できるお店選び
お目当てのクルマがよほどの稀少車でない限り、同じような車種は2台、3台とあります。1ヶ所の販売店で決めることはせず、何店舗か回って比べてみましょう。その際、クルマのチェックはもちろんのこと、その店の従業員の対応も観察しましょう。「買ったらそれっきり」というお考えなら従業員を観察する必要はありませんが、故障や整備、車検など、購入後もショップスタッフと接する機会はたくさんあります。長く付き合えそうな信頼できるお店を選ぶことが最も重要なポイントです。
価格の安い車を探すために、県外にまで足をのばす方がいらっしゃいますが、これはあまりおすすめできません。例えば、10万円安く購入できたとしても、購入するまでの交通費やメンテナンスの際の費用を考えたら、10万円の差額なんてあっという間に無くなってしまいます。「安心をお金で買う」という考え方も重要です。
展示車のチェックは晴れた日中がベスト
クルマのボディは、日の当たり方で微妙に色が違って見えます。特に、曇った日は光の反射も無く、小キズも発見しにくくなります。購入時に見落としていたキズを、購入後に発見するとショックです。展示車を見に行く際は、天気の良い日の日中時を選びましょう。
遠くで見ること・近くで見ること
まずは、4方向斜め側から全体を眺め、クルマが歪んでいないかを確認しましょう。ドアの継ぎ目の部分やモールが真っ直ぐ伸びているか、またバンパー付近に目立つキズが無いかをよくチェックします。
近い位置からは小キズのチェック。ホイールハウスやドアのカギ穴付近はキズを付けやすいので、特に念入りにチェックしましょう。
タイヤとサスペンションは要確認
5〜6万km走行した車両のショックは当然弱っています。ボディを押してみて、揺れが2度、3度と収まらないようであれば、交換が必要かも知れません。タイヤは山があるかをチェック。無い場合は交換してくれるのかを確認しましょう。
インテリアは汚れよりもスイッチ類の動作に注目
スイッチ類は、とにかく全て動かしてみましょう。室内の汚れよりも、機械的なトラブル確認の方が重要です。オーディオやサンルーフ、パワーウィンドウ等の使用頻度が高い個所は、動きが鈍くなっていたり、故障しているケースが特に多いです。
基本的に頑丈なエンジンよりも補機類をチェック
最近のクルマのエンジンは丈夫なため、10万km程度なら問題なく走ることができます。ただし、タイミングベルト等の劣化の激しい部品は、定期的な交換が必要です。走行距離が多いクルマは、エンジン周辺の補機類の部分を重点的にチェックしましょう。
ボディの修復歴は一般の方には見分けにくい
軽いこすりキズなどの修復をプロの板金屋さんが手がければ、それはもう素人が見分けられる領域ではありません。見た目で分かる小キズなどを確認したら、修理してもらえるかどうかの交渉に重点をおきましょう。
「このクルマを買いたい!」という1台が見つかったら、いよいよ営業マンとの商談へ。クルマを見ていた時に気付いたキズや不具合個所は、きちんと直した状態で納車してもらえるのか再度チェックしましょう。
また、この時に必ず確認したいことが「保証」について。販売店やクルマによって保証期間や保証内容が違うため、「保証期間はいつまでなのか」「どの程度まで保証で直してくれるのか」ということも、契約の判を押す前に必ず確認しましょう。
契約に関しての疑問点は曖昧なままにせず、営業マンに質問すること。この受け答え一つで営業マンの資質やその店の資質が分かります。販売店の優劣を判断する基準にもなるため、色々と質問してみるのも良いかも知れません。